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秋月電子通商のポータブルヘッドフォンアンプキット(ポータブルヘッドホンアンプキット)

秋月電子通商のポータブルヘッドフォンアンプキット(AE-HPPML 外寸:約62mm×38mmとサイトに記載。4200円)&ポータブルヘッドホンアンプキット用金属ケース(外寸:97mm×70mm実寸。2400円)
文末に写真貼っておいたが、アンプの方は「ヘッドフォン」でケースの方は「ヘッドホン」が正式名称のようだ。



参考記事:
MJ無線と実験 2009年10月号…ヘッドホンアンプ特集 P.128
ポータブルヘッドフォンアンプ part2 ←この記事でコンデンサ逆接続を知りました。
秋月電子通商のポータブルヘッドホンアンプのキットを作成した
秋月電子通商のポータブルヘッドホンアンプのキットを作成した。その後その① ←この記事に使用後のコメントしました。
ポータブルヘッドホンアンプ(AE-HPPML)を作ろう ←良記事。写真解説付きで分かりやすい。私の記事よりもずっと参考になる。


組み立ては簡単で、①から⑤までの作業は10分程で終わる。

①ミニジャック2個を所定の位置にハンダ付け。

②ボリューム軸の根本にある、本来はケースパネルに引っ掛けて空回りを防ぐ出っ張りをニッパーで切る
…切らないとケースパネルに当たって完成させられない。

③ボリュームを所定の位置にハンダ付け
…ハンダ付け後に基板裏に出た足はなるべく短く切り落とした方が良い。お勧めの方法は、足を1本だけ軽くハンダ付けして、全ての足をニッパーで短く切り落としてから他の足をきちんとハンダ付けし、最後に、最初にハンダ付けした足のハンダをきちんと付け直すと仕上がりが綺麗になり、ケースとの接触もある程度は防げる。次のコンデンサのハンダ付け時にもこれは有効、というよりもやったほうが良い。
ハンダ付け時にボリュームに熱を加える事は、抵抗値の変化で音を調整する為に塗られているカーボンにも熱を加える事になるので、何となく気分が悪いと感じるのであればボリュームを最小の状態(時計と逆廻りの電源オフ状態)になっているのを確認してからハンダを付けると気分が良い。

④電解コンデンサ4個の足を根本から90度曲げる(+と-の極性に注意)
…足が長い方が「+」。基盤の「+」の印刷を見ながら足を曲げる方向を考える。3個が同じかたちで、ボリューム脇のコンデンサだけその3つと反対に曲げる事になる。

⑤電解コンデンサ4個を基板に挿してハンダ付け。
…ボリュームの脇のコンデンサだけ「+」がプリントされていないが、それ以外の箇所は④で3つ同じに曲げたコンデンサを取り付ける。ボリューム脇のプリントされていないところのコンデンサの向きがこのキット最大の罠で、キット付属の配線図をよく読むと分かるが、C31(このコンデンサの事)が電池ボックス2個を連結したところ(仮想グランド)と接続される極がマイナスとあり、基板の仮想グランドとC31の取り合いはマイナスと言うことになる。
私は間違ってつけてしまったクチで、
http://trombone-hws.jugem.jp/?eid=296#comments
を見て間違いが分かった。間違えたまま使っていると爆発する可能性があるので気をつけないといけない。
間違って取り付けてしまってどうしても部品を取り替えたい場合は、干石の地下に同じものが売られているのを確認。
間違い写真が↓
akidukiampconwrong.jpg
akidukiampconwrong2.jpg

正しい取り付け方法が↓
akidukiampconok1.jpg
akidukiampconok2.jpg

4個全てハンダ付けしたらニッパーで長い足を切り取る。


⑥ケースのパネルを合わせながらLEDを取り付ける
…LEDも向き(極性)が決まっているので注意。基板の「A」表示のところに足の長い方を挿し、パネルのLED穴の位置を確認しながらハンダ付け。ハンダ付けしたらニッパーで長い足を切り取る。足を最初に切り落としてしまって極性が分からなくなってしまった場合は、LEDの先端の形状を見て、金属部分の小さい方が基板の「A」側になる。

⑦電池ボックスの赤い線を「V1+」に挿してハンダ付け。黒い線はとの隣の「V1-」にハンダ付け。もう1つの電池ボックスの赤い線も同様に「V2+」に付け、残った黒い線をその隣の「V2-」に付ける。出来上がりの見た目は赤・黒・赤・黒の配置になる。
線の長さはケースに配置しながら調整する。赤黒の線をより合わせるとノイズに強くなるし、電池交換時のハンダ付け部分からの断線防止にも役立つ上に、見た目も格段に良くなる。
akidukiend3.jpg

電池を入れて音を聴いてみる。OKならばケース組み立て。
普通に組むとカタカタ言うので、ケースの部品で一番大きな板とサイドを留める板が接する部分にうまくビニールテープを貼り付ける。
基板の裏になる部分にも一応ビニールテープを貼っておいた方が良いだろう。ケースに基板を載せてみて、先ほど切ったLEDとコンデンサの足がケースに触れていないかチェックする。ケースの大きさはカードケースを少しだけ大きくしたサイズ(外寸97mm×70mm)だが厚みが20mm(実寸)しかなく結構薄いので回路の接触によるショート対策はしておくべき。(秋月電子通商のポータブルヘッドホンアンプのキットを作成した。その後その①にコメントしたが、絶縁対策をする事によってかなり気をつけて基板出し入れをしないと基板裏面に取り付けてある特殊なフィルムコンデンサがそれに接触してフィルムコンデンサの表面の柔らかい金属膜が剥がれる可能性が高いので、取り扱いには注意)
電池の固定はダイソーの両面粘着パッドと言う透明なゲル状の2mm厚シートを2枚重ねて4mmに嵩上げしてボックスの下に敷いている。色のついているゲル状シートは色うつりするので注意。
panel.jpg
akidukiend1.jpg
akidukiend2.jpg

このケースは、タカチKCSと思われるが、タカチMXAと比べてしまうと2400円どころか1000円の価値も無い出来だと思う(KCSの価格表を見ていると、このケースに該当しそうな寸法だと3000円弱してしまうので、個人でKSCケースをタカチにオーダーするよりはこのケースの方が安いと言う事にはなる)。唯一の利点がパネル穴(ボリューム・ミニジャック・LED)を空けなくても良いところだけ。パネル側面の処理は下の写真の通り(ピンボケだが)切断痕と言うよりも割った痕のような酷い有様。600番、900番、1200番の順で紙やすり(耐水ペーパ)を余り力を入れずにかけてバリを取るとマシになる。やすり代をケチる場合はひたすら1200番で根気良く。仕上げにコンパウンドをかければ鏡面仕上げになる。ここまでやるとほかの部分もコンパウンドをかけたくなる。
edge.jpg


ここからはボリュームとミニジャックとLEDの穴空け加工が必要になる為、自作の腕と道具が必要になってしまうが、ケースはタカチのMXAをお勧めする。丁度良い大きさを選ぶのが大変だが、ここが一番大事なところなので妥協しない事を薦める。ステップドリルとインパクトドライバを持っていれば簡単に精度の良い穴あけが出来るが、インパクトが1万円でステップドリルが3000円近くするので、これだけの為に買うのは無駄。穴を空ける時はパネルの裏側から行い表面にはテープでマスキングする。表から穴を空けると、手が滑った時にパネルにキズを付ける。
書店でMJと言う雑誌が1100円で売られており、100万円を超えるAV機器の話が主なので縁遠い存在だが、その雑誌の2009年10月号に丁度このアンプとMXAケースの記事が出ているので購入してみた。MJではタカチMXA2-8-12Sを採用している。記事詳細については著作権に触れるので控えるが、Webで記事を見ているだけでは物足りない部分や付加価値となる部分を紙媒体で上手に表現しているので、この秋月ヘッドホンアンプを購入するのであれば貴重な取り扱い説明書として雑誌を購入しておいた方がより愛着感が沸くだろう。何より、紙面を賑わせている100万円超えの機器や本格的な金田明彦さんのヘッドホンアンプの記事と並んでいるのを見られる事だけでも素晴らしい。

秋月ヘッドホンアンプAE-HPPMLの各機能の使い勝手については、まずボリュームが素晴らしく電源スイッチ付のアルプス社製である。自作ものはトグルスイッチやプッシュスイッチを付けるのが当たり前だが、ボリュームとスイッチが一緒になっているのでデザインがスマートになり、最大音量でのスイッチONの事故も防げる。回した時のガリ音は無いが、マルツRD925Gの滑らかな動きと違って不自然な抵抗感を感じる。音質については、普通と言えば良いのか、正直よく分からない。
青色LEDは少し眩しい。抵抗を増やして照度を落とした方が良いだろう。
ジャックはパネルネジが無いタイプで、同形状のパネルネジ有りを取り付けてみてパネルとの取り合いをチェックしてみたが、パネルから飛び出る部分が短くネジが巻けなかった。専用ケース以外を使う場合は、ネジ付ジャックで誤魔化す事が困難なので、ジャック穴を正確に空ける必要があるだろう。
コンデンサはルビコンの良質なものなので交換の必要は無し。ケースはダメだが、キットの方は非常に良い。オペアンプはOPA2353なので、オキシライド乾電池を使うと電圧が高すぎて壊れる(ダイオードで電圧を下げているのでオキシライド可のコメントをいただきました。常用している方おりましたら教えてください)。エネループなどのニッケル水素電池との相性が一番良い。

肝心の音質だが、手持ちの自作ヘッドホンアンプに劣る事は無く、むしろ良好。この大きさでも問題ないのであればわざわざ自作する必要の無い性能だと思う。コンデンサの付け間違いに気付く前の音と正しく付け直した後の音との違いは感じられなかった…。左右の音が違うはずなのだが、全く分からない。自分の耳はダメな耳のようだ。

結論として、ケースはコストパフォーマンス最低だが、ポータブルヘッドフォンアンプキットの方はお買い得。
barcode.jpg
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Tag:Headphone Amp  Trackback:1 comment:14 

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